STAFF
働き場としての生田プリーツが大切にしているキーワード「自立と尊重」
そのキッカケを生み出す「3つの社内委員会」
生田プリーツでは「3S委員会」「技術向上委員会」「広報委員会」の3つの社内委員会を設置して若手、中堅、ベテラン関係なくグループに入ってもらい、リーダーが中心となって各項目の企画を考えながら実施しています。
通常業務に限らず会社を取り巻く物事に個々が向き合い、お互いが意見を言い合うことで、一人一人の自立と尊重を生み出せればという願いも込められています。
ここでは3つの委員会に関わるスタッフのインタビューと日頃の姿をお伝えします。
この先のページを通じて少しでも会社やスタッフたちの雰囲気を感じて頂けたら嬉しいです。
お互いを尊重し、高め合い、
自身・仲間・会社の成長を願う環境へ
会社の働きやすさを考える「3S委員会」
生田プリーツでは「3S委員会」を通じて会社で働くスタッフたちの働きやすい環境や、日々の業務の効率化を図ることを推進しています。日々の業務を通じて感じた疑問や違和感。また気付きや発見を一人で完結せずに関わるスタッフ全員に情報共有して皆で考えて実行することを大切にしています。
「3S委員会」に限らず他の委員会でもそのようなことを大切にすることで、新しいコミュニケーションを生むキッカケになって欲しいと願っています。
お互いを尊重し、高め合い、
自身・仲間・会社の成長を願う環境へ
INTERVIEW
3S委員会
「3S委員会」は社内で一番早く結成された委員会。
最も人数も多く年齢の幅も広い委員会の中から3人のメンバーに自分のこと、会社のことをお聞きしました。
聞き手
I.Hさん(広報委員会)
2022年入社
話し手
I.Mさん
2024年入社
話し手
Tさん
2022年入社
話し手
Hさん
2017年入社
会社の働きやすさを考える、3S委員会
会社ではどのようなお仕事を担当されていますか?
I.M)主に縫製とアイロン作業のお仕事をしています。
T)縫製を担当しています。また社内にある3つの製造ラインのうち、1つのラインリーダーを任せてもらっています。
H)縫製に関わること以外の雑務を担当しています。例えば次に生産するアイテムの裁断作業や、完成した商品の梱包作業など、縫製現場の人たちが円滑に作業に臨めるような動きをとっています。
入社したきっかけは何ですか?また何故、縫製やプリーツをお仕事にしたのかもよかったら教えてください。
I.M)服飾の大学に通って作品作りをする中で、今後も服作りに携わる仕事がしたいと思うようになりました。いざ就職先を探しているときに、偶然家の近くに縫製会社があることを知ったのですが、それが今いる生田プリーツでした。ちょうど応募期間だったこともあり面接に行ってみると、自分が好きなブランドを手がけていることが分かり、この会社に入社したいと思ったのが入社のきっかけです。
T)元々は前の会社で一緒に勤めていたYさんが転職先として先に生田プリーツに入社していたのですが、残っていた私自身もコロナ禍の影響で前に勤めていた会社に居続けることが難しくなり、その時にYさんから声をかけてくれたのが入社したきっかけです。
H)元々はアパレルに関連する企業でサラリーマンをしていて、その当時の仕事をきっかけに会長と出会い、長くお付き合いをさせてもらっていました。現在は自らの事業を抱えながら業務委託として2017年から参画させてもらっています。
入社する前と入社後の会社のイメージで違うと思った部分はありましたか?また現在の会社の姿をどう思いますか?
I.M)入社前に面接に訪れた時から、温くてアットホームな会社のイメージがありました。それも入社したいと思ったきっかけだったのですが、入社してみたら想像以上に皆さんが温かくて改めて入社して良かったと思えました。ただ「学生の頃の服作り」と「仕事での服作り」の違いで戸惑ったこともありました。学校での服作りはずっとピンを使ったりしていたのに対し、仕事ではピン無しでノッチだけを頼りに一発で縫いあげないといけないので、そこが今まで学んできたこととの違いで戸惑いました。
現在では慣れてきましたか?
I.M)はい、だんだん慣れてきました。さらに言えば会社の楽しさと仕事の楽しさが結びついてきたと今丁度思っています。
T)私は先に入社したYさんに誘ってもらって面接を受けるまで、正直生田プリーツのことはよく知りませんでした。 実際に面談を受けた当日に試しに現場に入らせて頂いたのですが、前職の職場とは違い、良くも悪くも緩そうな会社だなと思ったのが最初の印象でした。 元々私が思っていた社長像とは違って社長もとても話しやすいし、入社した今でも変わらない印象を持ち続けています。
H)二人が言うように温かくて柔らかい会社だと思います。私自身これまで見てきた多くの会社の雰囲気と、今いる生田プリーツの雰囲気は違っていて、実際に現場に入って見たり聞いたりしていると、時々これで大丈夫なのかと心配になることも多いのですが、他の会社と大きく違うと感じるのは、現場同士ですごく意見を言い合っていることです。昔ならトップの言うことを聞いて実行するのが一般的だったけど、この会社では現場全員が一緒に考えて実行していて、且つ普通のことになっているので、それが会社の雰囲気の良さに繋がっているのだと思います。 さらに言えば、その雰囲気を保つことができているのは、各ラインのリーダーの素質で、例えば隣にいるTさんのような子が上手く取りまとめているのが大きいと思っています。
I.M)この会社は年齢層が比較的豊かな会社だと思うのですが、世代関係なく日常的に会話していることも、いざ仕事でも意見を言い合える状態を作れている理由なのかなと思います。
T)私もI.Mさんと同意見です。
H)今隣にいる二人は娘と父みたいな歳の離れ方なのにそう言ってくれているのは、生田社長がまず分け隔てなく全員の意見を聞き入れる姿勢があるからだと思います。会社のトップの人がそういう姿勢を持っているので、ベテランも若手もそういう姿勢でいられる大きな理由だと思います。
最近仕事でうれしかったこと、やりがいと思ったことはありますか?
I.M)自分が携わった商品がお店に売られていたことです。実際にお店に見に行き、数ある商品の中で見つけた時すごく嬉しかったし、入社を希望した理由でもあった好きなブランドの商品に実際に携わることが出来たのが更に嬉しかったです。嬉しいことに繋がったのは、入社当時に比べて一つ一つの作業が早くなり、且つ綺麗に仕上げることが出来るようになったと実感出来ているからだと思います。また直接ではないけれど、自分の班のリーダーのYさんが私のことを褒めていたことを聞けたこともすごく嬉しくて、モチベーションに繋がっています。
T)私はラインのリーダーをやらせてもらっていて、他のメンバーの人に縫製指導することもリーダーの役割としてあるのですが、最近1年目のSさんが教えてきたことを簡単そうにこなすようになって、一緒にやってきたことが彼女の成長に繋がっていてとても嬉しかったです。 また各アイテムの量産前に初めの1着を作って工程分析表に反映するのもリーダーの役割なのですが、いざ量産が始まって設定した目標通りに班の皆と一緒に量産でこなしていく中で、その目標通りに物事が進んだときは喜びであり、やりがいに繋がっています。
H)広報委員会の取り組みに携わっているI.Hくん(聞き手)が、今回このホームページ制作を通じて成長を見ることが出来たのが嬉しかった。 入社した時は大丈夫かと親心ながら心配することが多かったけど、こういった役割を通じて成長に繋がることを知って、役割を与えることの重要性を再認識することが出来た。
うれしいけど恥ずかしいですね(笑)
では、皆さんがこれからチャレンジしたいと思っていることを良かったら教えてください。
I.M)まず自分の目標としては、リーダーになれるぐらいの技術と知識と信頼を身につけたい。それとサンプルを手がけるMさんに並んで、好きなブランドをサンプルから手がけられるようになりたいと思っています。 夢は縫製のお仕事で海外に行くことなので、自分が成長して会社がもっと大きくなったり、有名になって海外進出出来るようにしたいです。
T)私も好きな海外のブランドの洋服を任せてもられるようになりたいです。
H)最近めっきりなくなってしまったのだけれど、会社の人ともっと呑みに行きたい。(笑)
I.M・T・I.H)誘ってくれればきっと皆行きますよ。(笑)
会社の良いところを教えてください。
I.M)皆さんいい人ばかりで大好きです。だから会社が好きです。
言わされてない?笑
I.M)本当ですよ!
T)私も会社の人が好き。だから会社に行くのが億劫にならずに気軽にいつも出勤出来ています。
H)やっぱり会長と社長の存在が大きいです。 会社の歴史にもあるとおり、会社として何度か危険な時期を迎えて、時にはもう駄目だということも多くあったはずなのに、しっかり持ち堪え続けて前を向き続けている。 普通の人だったら逃げ出すはずなのに、逃げずにやり続けているのは本当に凄いなと思う。
若い人orベテランの人と関わりながら仕事をしていて感じていることはありますか?
I.M)技術向上委員会が企画して行っている競技会があるのですが、毎回スピードとクオリティが倍以上違うので、やっぱり凄いなあと、いつも感動もするし悔しくもなります。
T)やはりリーダーをしていると、一回りも二回りも年上の人に指示をしないといけないのですが、この会社のベテランの方々は耳を傾けてくれるし、指示通りに実行してくれるのでとても助かっています。
H)本当にリーダーとして頑張ってくれていると思います。実際にさっきも言っていたような量産での分析がしっかりと実績に結びついているし、チームのまとめ方が上手なので、ベテラン勢も安心してついて行っていると思います。
ではリクルートの話になりますが、この先どんな人と一緒に仕事をしたいですか?
I.M)今いるメンバーと同じように温かい人が来てくれると嬉しいです。
T)私は素直で、誰が偉いとか、年下、年上を分け隔てなく意見を言いあえる、耳を傾けてくれる人が良いです。
H)私も同じです。素直で謙虚な人。そこに加えて物怖じせずに意見を言えるし、耳も傾けてくれる人を一緒に働きたいです。
―3S委員会について
ここまでありがとうございます。では皆さんが参画している3S委員会についてお伺いしたいと思います。
まず3S委員会での目的とご自身の役割について教えて頂けますか。
I.M)より良い環境で仕事ができると製品が出来る効率も上がるし、心の内面的にも従業員の皆が働きやすいと思うので、その環境を整えていくことはとても大事だなと思って関わっています。まだ入ったばかりなので、そこを活かして新しい人が観る目線を伝えていく役割を担えたらと思っています。
T)私は現場をよく見ている立場なので、仕事がしやすい環境を作るために、道具や設備をどう整理整頓するか課題を見つけて委員会に問題提起をしています。
H)役割としては二人の言うようなことなのですが、もっと本腰を入れて臨まなければならないと考えています。
少しでも小さいことでもいいから推進していき、時間かけて環境全てをしっかり整えてあげることで、生産性はもっと上がるはずだと考えています。
ここまで3Sをやってみてどんな効果を感じますか? また目標や課題があれば教えてください。
I.M)半年前に入社した当時に比べると、整備されてきたのかなと感じています。特に入社当時は道具の場所など会社の仕組みを知るところからの始まりだったので、3S活動を通して早く理解できたことが自分の中で大きかったです。 これから誰が入ってもすぐに物のある場所を理解出来て、且つ道具を持って行ったらきちんと同じ場所に戻す仕組み作りをして行きたいです。
T)私が2年前に来たときは本当に物が多くて、視界も悪かったんですけど、自分たちで考えて棚を移動したりして改善したことで視界が良好になりました。 この先はI.Mさんと同じで、誰かにどこに何があるのかを私自身聞かれることが多いので、同じようにラベリングをするなどをして人の作業を止めないような意識づくりを行っていきたいと思います。
H)始まった当初は特に長くいる会社の方々で、「3Sが必要だと考える人」と「必要ではない」と考える人で分かれていた。しかし先述のような対話が生まれる会社ということが状況を好転し、若手の頑張りと結果を通して、初めは反対意見だった人にも少しずつですが必要性が伝わってきていると感じています。 あくまで日々の業務が優先となって時間が限られているので、この委員会の良さというのがまだ活かされていないし、当然伝わりきれていないとは思っています。他の工場のイメージではラインの可視化などが推進されていますが、この会社ではそのような可視化まで行き届いていません。要するに初めて来た人でも一発で認識できるような仕組み作りまではまだ行き届いていないのが歯痒いところです。 生産性が上がるということは、出来る仕事が増えて給料が上がることに結びついていくはずなので。
ありがとうございました!
(2024.11 インタビュー)
「共に高め合い成長する」を目指す取り組み。
技術向上委員会による「社内競技会」
会社全体の技術向上のため、技術向上委員会が主体となって社内競技会が実施されています。
2023年から始まったこの会は2024年以降、年4回行なっています。年功序列関係なく評価するこの会をキッカケに、若手だけでなくベテランの向上意識を駆り立てるキッカケにもなり、会社全体の技術の向上に繋がること。その先にはお客様に喜んでもらえるクオリティを提供出来るようにすることがこの会のテーマです。
委員会ではその他にも、例えば新入社員が現場に入りやすい環境づくりの推進なども活動の一つとして進んでいます。
お互いを尊重し、高め合い、
自身・仲間・会社の成長を願う環境へ
INTERVIEW
技術向上委員会
名の通り社内の技術力向上を目指して立ち上がった委員会。
競技会を推進するメンバーと、競技会に参加しているベテランの方に会社のこと、競技会についてお聞きしました。
聞き手
I.Hさん(広報委員会)
2022年入社
話し手
Sさん
2024年入社
話し手
Yさん
2021年入社
話し手
Oさん
2012年入社
共に高め合い成長する、技術向上委員会
会社ではどのようなお仕事を担当されていますか?
S)私は主に縫製に携わっていますが、必要に応じてボタン付けやHさんの裁断作業を手伝っていたりしています。
Y)縫製を担当しています。また社内にある3つの製造ラインのうち、1つのラインリーダーを任せてもらっています。
O)縫製全般に関わっています。
入社したきっかけは何ですか?また何故、縫製やプリーツをお仕事にしたのかもよかったら教えてください。
S)縫製の仕事を選んだきっかけは、祖母の趣味だった縫製を子供の頃から見ていたことです。当時は好きというよりも、いつもそばにいる存在という認識でした。 高校から先の進路を考えた時に、子供のころから身近だった洋服作りが改めて好きだということに気付いて、専門学校から本格的に洋服作り(縫製)を学び始めました。
生田プリーツを応募するきっかけになったのは「SNS」で見つけたことでした。当時就職先を探し始めた時は学校の求人を中心に見ていたのですが、SNSで生田プリーツの存在を知り応募しました。
学校の先輩が過去にプリーツ加工をお願いしていたことを知り、そのような受け入れ態勢が良いなと思ったのも入社を希望する上で大きかったです。
Y)私が入社したきっかけは、前職を退職して同じ縫製職で新しい職場を探していた時に、ハローワークの求人で生田プリーツの募集を見つけて応募しました。
服飾に進んだのは高校生の時に行われた専門学校の説明会がきっかけ。当時の私はパティシエ志望でしたが、服飾専門学校の説明を聞くキッカケがあり、話を聞くうちに段々興味が湧き服飾の方が楽しそうだなと思い、心機一転服飾に進むことにしました。専門学校を経てどの職種に就こうかと思った時に、縫製がやりたいと思い今の仕事に至っています。
O)縫製現場には20歳の時から入り、気付けば50年経ちました。 秋田県には縫製工場が多くあり、私の兄が秋田県に工場を構えたいということから現地で工場を設立し、私も指導で行くようになったのが縫製業に関わるきっかけです。その後も現地で工場を続けてきたものの、2011年に起きた震災をきっかけに継続が難しくなり東北から帰ってきました。
新しい職場を探していた時も有難いことに何件か声をかけてもらい、実は行き先も決まりかけていたのですが、当時まだ専務だった生田さんに出会い、若いやる気のある人だと思ってこちらに入社する運びとなりました。
入社する前と入社後の会社のイメージで違うと思った部分はありましたか?また現在の会社の姿をどう思いますか?
S)社風は初めて面接で訪れた時の印象と違わないと思いました。社長も面接の時に多少でも入りやすい会社と思ってもらえるように、優しく接してくれたりしていたと思っていたけれど、実際入った後もその時の社長のままで接してきてくれたのが驚きだった。それもあって、会社全体にも和やかな空気が流れている気がします。
作業においてもポケット担当になったらずっとポケットしか縫わないといった、同じ作業を1年も2年も変わらずというのを想像していたし覚悟もしていたけど、この会社では色んなことをさせてくれるし、手がけるアイテムも様々だから、初めて出会う技法や縫い方を多く知ることが出来て退屈しないです。
Y)私は入社前はTwitter(現X)を閲覧していて、投稿内容から和気あいあいとした職場をイメージしていたのですが、いざ入社してみると社長はTwitterのイメージ通り楽しそうに仕事をしているけど、現場との温度差は少し感じ取れました。皆さんすごく優しいけれど、当時は必ずしも社長が推し進めていることに対して皆がついて来ているわけではないと実際に入社したときは感じていました。
O)私が入社する前に作っていたものは基本シャツばかりを縫うことを生業としていた。実際に会社に入ってからもシャツも手掛けているけど、作られている物のデザインが自分の経験から異なっていたことも多くあって、まるで違う世界だなと思った。
今では慣れて何とかなっているけど当時は結構戸惑いました。
現在の会社の雰囲気をどう思いますか? 特にOさんは若い人がいない時期と、いる時期の両方を知っている方になりますが、当時との違いで感じることはありますか。
O)Yさんが入る前の若手がいない当時との大きな違いは、生産の流れ(仕組み)を変えたことだと思う。以前はある程度決まったアイテムを単能工(1工程を1人で担当)のような体制でしたけど、現在取り入れている仕組みでは、3つのグループに分かれて少人数でアイテムごとに対応しているから、確実に上がっていくしミスにも気付きやすい。何より多能工にすることで一人一人の技術力が上がるので、さっきSさんが話したように自身にとっても常に新しい発見に繋がるのがモチベーションになっているし、そういった仕組みの変更は会社全体の雰囲気の良さにも繋がっていると思う。
S)年上や目上の方々が話しやすい空気を作ってくださっているおかげで、分からないことがあったら直ぐに聞けるし、聞いたらちゃんと皆さん詳しく教えてくれるので「自分の分からない」がどんどん無くなっていって、自分自身の成長を感じることも出来ます。また新人の意見でも耳を傾けてくださるので、新しく来る人にとっても馴染めやすい良い環境だと思っています。
Y)Oさんの言うように生産方式を変え、3つのチーム制になったことで、色んなことが分散されて良い雰囲気で仕事が出来ていると思います。そのうちの1つのラインでリーダーをやらせてもらっていますが、新人からベテランまで世代関係なく指示を聞いてくれるし意見も言ってくれるので、素直な現場でお仕事が出来ている気がします
最近仕事でうれしかったこと、やりがいと思ったことはありますか?
S)毎日のことなのですが、自分がその日の作業にかかった時間を目視出来るようにしていて、終礼後にリーダーも交えて若手3人と見直す時間を作っているのですが、お互いに改善出来るところを話し合うことを続けていたら段々作業時間が早くなっていることが分かってきていて、また結果が伴うとリーダーが褒めてくださるので、毎日嬉しい気持ちで会社から帰れています。
先程インタビューしたTさんもSさんの作業が早くなって嬉しいって言っていました。
S)とても嬉しいです。これからも頑張りたいと思います。
加えて言うと今のモチベーションは技能検定に向けて勉強していることです。少しづつですが、目標に近づいている実感があるので仕事のやりがいにも繋がっています。
Y)私が最近嬉しかったことは、取引先のブランドのファッションショーで自分が手がけたサンプルが着用されているところを見れたことでした。パリでのショーだったので画像でしか観られなかったけど、とても感動しました。それと私のグループで一緒になって動いているI.Mさんが私に縫い方を聞きにきてくれて、そこで教えたことを実践したら「早くて綺麗に出来るようになりました」と言ってくれたことがとても嬉しかったです。
リーダーになることは、この仕事でのキャリアを積む上で経験してきたいことだったので、リーダーをやりたいと社長に伝えて実際に役割を預けてくれたのは本当にありがたかったし、リーダーになったから終わりではなく、例えばチーム内で縫い方を共有して上手くいった時に感謝してもらえるのも嬉しいので、それがやりがいに繋がっています。
では、皆さんがこれからチャレンジしたいと思っていることを良かったら教えてください。
S)私はまだ1着の工程全てを担当出来る自力が無いので、もっと皆さんの縫い方を見て学んで吸収して早く任せてもらえるようになりたい。
Y)私の目標はパリで行われるファッションショーを直接見に行けるようになりたいです。自分で縫ったものが着用されている姿を画像ではなくて直に見に行きたいです。
会社の良いところを教えてください。
S)会社の皆さんの行動力がすごいなと思います。「これやろう」って皆で決めたら直ぐに実行に移せる。他の会社だと色んなことに時間をかけて慎重になると思うのですが、この会社では「まずやってみる」という精神があるので、見ていても携わっていても気持ちが良いです。
Y)社長やベテランの方にも意見を言いやすい環境というのは会社の雰囲気の良さに繋がっていると思っていて、会社を好きになれる理由だと思います。
O)会社としてしっかり有言実行する。そういうところが良いと思う。
若い人orベテランの人と関わりながら仕事をしていて感じていることはありますか?
S)私よりも縫うことが上手い人。早い人。知っている人が沢山いる状況の中で、身近な年齢の人だけでなく、ベテランの方々に聞けば色々と教えてくれるので安心して働くことができています。
Y)リーダーをやらせてもらっていますが、経験も知識も至らないところが沢山あるので、そういう時に気兼ねなくベテランの方々に相談できる環境なのは本当にありがたいです。また私より若い人に対して思っていることは、SさんやI.Mさんたちもいつかは同じようにリーダーになっていくと思うので、そのタイミングに向けて成長していけるようなお手伝いが出来たらと思っています。
O)若い人と仕事が出来て最高だね。だって孫のような年齢差の人たちと一緒に仕事ができるなんて楽しいよね。 それに歳をとっていてもこの仕事を通じて今の最先端のファッションを手掛けられること自体が嬉しいし楽しい。
ではリクルートの話になりますが、この先どんな人と一緒に仕事をしたいですか?
S)素直で会話ができる人が良いです。会話とは言っても最低限の会話で終わるということではなくて、周りとの関係性も築いていくための仕事以外の話も気兼ねなく出来るような素直な人が来てくれると嬉しいです。
Y)素直で、自分のミスも人のせいにせずに素直に謝れる人と一緒に仕事をしたいです。
―技術向上委員会について
ここまでありがとうございます。では皆さんが参画している技術向上委員会についてお伺いしたいと思います。
まず技術向上委員会での目的とご自身の役割について教えて頂けますか。
S)この委員会での目的と役割は、より早くより正確に縫製出来るように推進するための企画を考えて実行することです。特に既に数回行っている競技会では上位に入るとちょっとしたご褒美があるのですが、仕事ではない部分でご褒美をもらえる機会があると更に頑張れるので、技術力を上げるだけでなく、参加した人のモチベーションを上げるための大事な機会になっていると思います。私はまだ未熟にも関わらず、経験値の高い人たちに混じって委員会に携わっているのですが、その立場だからこそ気付けることもあるはずなので、俯瞰した一人の意見としてお伝えして、委員会の考えにプラスしていければいいなと思っています。
Y)競技会をやることにしたのは、ただの講習にしたくなかったからです。講習っぽくなってしまうと新人さん向けに偏ってしまってベテランの人にとってあまり意味のあるものにならないので、ちゃんと全員がフラットな立ち位置で関わることが出来るようにしたいと考えて生まれたアイデアでした。
Oさんは実際に参加している一人として競技会のことをどう思っていますか?
O)このような機会があるのは凄く良いと思う。本来はお金を生む貴重な時間を犠牲にして行われている会ではあるけれど、普段の業務で行う縫製とは違って、中々経験できない緊張感があるし、こういう時は普段以上に若手とベテラン関係なく競っているので会社の空気を変える良い機会だと思う。何より自身でも技術の足りないところや伸び代を知ることも出来るから、結果的に技術力が上がって通常業務に良い影響を与えていると思うし、このような機会を通じて一つのまとまりを感じることが出来ている。
ここまで競技会をやってみてどんな効果を感じますか?
S)自分の話になってしまいますが、時間をより気にするようになりました。入社した頃はまだ学生の感覚が残っていて、つい自分のペースで臨んでしまっていた時期がありましたが、先輩方の教えだけでなく、実際に競技会を通じて作業スピードの違いを目の当たりにして、次の工程で作業する人のことを気にして仕事に臨むようになりました。
Y)以前にこの競技会で出した課題が、後に取引先の依頼内容の仕様に偶然含まれていたことがありました。競技会を通じて関わるチーム全体でレベルアップ出来ていたので、良い状態でその依頼に臨めたことがとても良かった。
技術向上委員会での目標や課題があれば教えてください。
Y・S)一つ目の目標には技術向上委員会で開催している競技会以外にも、昇給制度に関わるスキルマップのようなものを作りたいと思っていますが技術力をどのようにして言語化や可視化すればいいか分からなくて壁にぶつかっています。そもそも縫製を生業にしている企業がどういった制度を採用しているのか、どこを参考にしていけば分からないのも進展に繋がらない理由でもあります。
二つ目はやはり技術の向上。今はまだ人によって出来る、出来ない仕様があるので、出来るだけ全員が全ての仕様を対応出来るようにしたい。それも講習という形ではなく、競技会や今後の企画を通じて推進して行きたいと思っています。
Y)やっぱり競技会を経て、技術が身に付いたという声を一人でも多く聞けることが嬉しいし、やりがいになっているので目標に向けて引き続き頑張っていきたいです。
ありがとうございました!
(2024.11 インタビュー)
生田プリーツの可能性を仲間と一緒に広げていく「広報委員会」の活動
生田プリーツでは、OEMに限らず様々な取り組みにチャレンジする精神があります。もちろん成功も失敗もありますが、社内の仲間で話し合いながら会社の色んな可能性を模索しています。
このような考えや動きが、若手にとってのやりがいにも繋がって欲しいと思っています。
お互いを尊重し、高め合い、
自身・仲間・会社の成長を願う環境へ
INTERVIEW
広報委員会
社内外に対して会社の特徴や魅力を伝えていくために結成された委員会。
現在行っている取り組みや今後の展望と目標について、これまで聞き手を担ってきたI.Hがお伝えします。
伝え手
I.Hさん(広報委員会)
2022年入社
可能性を一緒に広げていく、広報委員会
自己紹介。
これまで聞き手を務めてきた私(I.H)は2022年に生田プリーツに入社しました。専門学生の頃から職人の仕事に憧れていて、ブランドでデザイナーに就きたいというよりは、作り手としてものづくりに携わりたいとずっと思っていました。特に絞り染め。特に有松絞りというものに興味を持ち、就職活動でも絞り染めの工場を探していたのですが、就きたい会社では既に人員が埋まってしまっていました。その後も同じ絞り染めの会社を探していたのですが中々募集しているところが見つからず、結果的に学生当時作っていた衣装作りを続けながらアルバイトをする生活を始めました。しかしいざ始めてみると両立が難しくなり、徐々にアルバイトに明け暮れる生活になってしまいました。
そんな中ご縁を頂いたのが生田プリーツでした。生田プリーツは学生の頃に作品制作のためのプリーツ加工をして下さっていたので、何度か会社に訪れていたこともあって、募集と合わせて受けさせて頂いたのが入社のきっかけです。元々絞り染めが好きというのもあって、熱可塑性を持つ生地と加工に使用する窯に興味があったので、この会社に置いてある窯を見ていつも心が踊っています。
広報委員会での目的と自身の役割について。
広報委員会の大きな目的は「私たちが何をしているか」を外に発信すること。それは会社の強みを発信すること。ホームページを通じて知ってもらうこと。自社製品を確立して知ってもらうなどと、多角的な手段を用いて外に発信することを目的にしています。私はこの委員会でリーダーをさせてもらっていますが、定期的に行っている会議の進行や他のメンバーの意見を取りまとめる。場合によって交通整理をすることが主な役割です。最近では会の中でも意見を言いにくい状況下であるときに自分から発言や提案をするなどの心がけをしていて、参画者にとってのバランサー的な役割でありたいと思っています。
広報委員会が抱える課題と目標。
自分たちにとっての成果や影響をどのようにして社内外に感じ取ってもらうかが難しい。最近の成果の例ですが、入社したきっかけにもなったプリーツ加工の依頼フォームを作ったことにより、社内外のやりとりの回数が大分減ってスムーズに対応出来るようになったのは大きいし、それが実績と成果の実感にも至っています。
広報委員会の一環ではあったけど、業務改善に繋がったことで今の委員会に対する自身のやりがいにも繋がっています。
商品開発に関しても、仮にもし売れるようになれば売り上げの成果として分かりやすいけど、真っ先に始めたSNSに関しては効果や成果として見えにくいところがあるので、社内外に対してどのような良い影響を与えているのかを理解してもらうのが難しいなと感じています。
広報委員会は結成して一番若い委員会というのもあり、2024年時点ではやっていることがまだ形になりきれていない。あるいは準備段階の状態なので社内外に示しきれていないのも事実です。
ただ忘れてはいけないことは「何を目的」とするかで、まずは外への営業に繋がる活動として何を発信していくべきかを大事にすべきだと思っています。
今のメンバーになる前は会社のことを知ってもらうための媒体が少なすぎることから、まずはホームページを作るべきという話が上がったので、このホームページの完成が最優先でした。同時期には「PCP」も立ち上がり、自社ブランドの動きも活発にしていきます。
無論多くのお客様に自社の商品を知ってもらい、自分たちの考えた、あるいは作り上げた商品を使って欲しいと思います。
ただ自分たちは「ものづくりをする会社」であることも忘れてはいけません。
「会社を知ってもらう」「自分たちの成長の糧となっているOEMの仕事に繋げる」ための動きでもあることを見失わずに、ブランドの確立を行かなければならないと思っています。
そんな広報委員会の活動をぜひご覧ください。
OTHER
縫製業界の人材を育てる
S.I.C sewing school
S.I.C sewing schoolは、縫製業界の技術者不足や後継者不足に対する課題解決や、縫製会社の発展に向けた取り組みです。東京都千駄ヶ谷で縫製会社を営む「C'IDO(チド)の小林 智一」と、埼玉県吉川でプリーツ加工と縫製業を営む「生田プリーツの生田 貴之」の2人が発起人となり、更に千葉県の名工として各地で縫製の技術指導をされている「椎名 恵美子」を教師として招き入れて始まった縫製の学び舎です。
ファッション専門学校でも無論ミシンを使用した縫製は学びますが、スピードと品質両方をキープする学びを得ることは中々難しく、いくら好きな縫製でもいざ会社に入るとそのギャップに驚くことは容易に想像が出来ます。「S.I.C sewing school」では、好きな縫製を仕事にした時にそのようなギャップを未然に防ぐことが出来れば、本人の仕事との向き合い方や見え方、感じ方。そして受け入れる企業側の視点や迎入れも変わっていくのではないかという期待も含まれています。是非以下のリンクから詳細をご覧ください。
公式LINE
YouTube